【 8、9月の様子 】(いいじまルーテル保育園)
「園長先生、風船を膨らませることできる?」
二人の園児が、事務所から私を連れ出すと言いました。
「う~ん、どうかなぁ」。なにせ普段は、やらないことですから自信がありません。やってみると大きく膨らんだので、ホッとしました。せっかく入れた空気が抜けてしまわないよう
に、しっかりと結ぶのが案外難しいものですね。早く渡してあげようと思うと、かえって指が滑ります。
そんな私を見上げながら、キラキラと目を輝かせて待つ姿に、「子どもたちが喜んでくれるなら、どんなお願いだってきいてあげたいな」と思ったものでした。
子どもたちの幸せな園生活のために、欠かせないこと。そのひとつが、二学期恒例の「一日防災訓練」です。今回は、外への避難を取りやめ、部屋の中での訓練にしました。
9月2日の朝10時、地震を想定した訓練の開始です。子どもたちは防災頭巾、職員はヘルメットを着用します。揺れが収まったと想定して、比較的大きな午睡部屋へと避難しました。
コンパクトサイズの当園ですが、各保育室にはピアノや教具棚があります。大地震の際に動いてしまうかもしれません。様々な危険を想定し、できる限りの備えをしてまいりたいと思います。
先月には、史上はじめて「南海トラフ地震情報」が発表され、台
風の接近もありました。大雨のために、園の前の道路が、一時は川のようになったものです。ほかにも、生きる上で、心配の種は尽きませんね。
では、聖書はなんと言っているでしょうか。
《どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。》
(フィリピの信徒への手紙4章 6-7節)
“思い煩うな”と言われても無理!そんな声が聞こえてきそうです。しかし、これは決して気休めの言葉ではないのです。≪キリスト・イエスによって≫がキーワードです。
イエスさまを救い主として信じる人は、神さまとの間に平和な関係が回復されています。だから、小さな子どもたちのように安心して神さまを見上げることができます。何でも打ち明けることができるのです。
そして、「私の罪の裁きは、イエスさまが代わりに受けてくださったから、永遠の命をいただくことができる」という確信を持っています。神さまの子どもという身分をいただいていること。そして死後の命の問題が解決済みだという確信できること。これが、思い煩いから解放される秘訣なのです。
どうか私たちの造り主、命の源である神さまが、今月も共にいてくださいますように。私も毎日、子どものようになって、父なる神さまの御顔を仰ぎみながら、皆さまの守りと祝福をお祈りいたしております。